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「栄民」(中国大陸生まれの退役軍人)で「栄民の家」(独身の栄民を収容する施設)に住んでいない者は、月額7,000元の補助金を支給される。現在約12万人が、この補助金を受給している。
3)高齢者ケアと療養施設
健康な老人のケアのために、公営と私営合わせて、56か所の養老施設(ケア付き高齢者住宅等)があり、約12,000人余りを収容できる。そのうちの約60%が公費で、40%が自費で入居している。
また、台湾省の各郷鎮(町村)に「社区安養堂」(生活共同体に属する養老院」が、25か所あって、700名程収容できる。これは、老人を本来の生活区域内で、安養(ケア)する意義があって、内政部の奨励を受けている。そのほかに、やはり各生活共同体(社区)内で、老人アパートを3棟ずつ建てており、約900名収容できる予定である。
別に、中国大陸生まれの退役軍人を収容する「栄民の家」が、14か所あり、約17,000余名の独身の「栄民」を収容している。この「栄民の家」に住んでいない「栄民」が116,000人余りおり、これは大部分が既婚者で手当を貰って、他で生活している。
慢性病にかかった老人や、寝たきり老人を収容する特別養護老人ホームが14か所あり、老人養護施設に付属する療養施設が17か所あって、のべ2,000余のベッドがある。
[写真:15/松柏楼(特別養護老人ホーム)]

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台湾省の21県市と台北・高雄両市とも、家庭奉仕サービスがあり、老人の家事の世話、文書の処理、話し相手、精神的支援等、なるべく老人を自宅でケアするよう努めている。今のところ、対象は中・低所得の老人を主としている。これと平行して、一世帯100,000元の範囲

 

 

 

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